他人の問題が、自分の中にドバっと入ってきてしまってツライのがエンパスさんの悩み。
私がその件に関してしょっちゅう記事を書くこともあって、フラワリーでもエンパスさんからのご相談は多いものです。
この記事では、その件について詳しく語ってみます!
エンパスとは、共感体質のことを指します。
他人の痛みにとても敏感で、まるで自分のことのように感じてしまう体質のことです。
日本人は、他人の感情をおもんぱかる性質を持っていますので、エンパス体質が多いのも国民性みたいなところがありますね。
数年前、忖度(そんたく)という言葉が流行語大賞になりましたが、この言葉には、「相手の心情を推し量る、相手に配慮する」という意味があります。
エンパスさんにとっては、まるで自分事みたいに感じたのではないかと思います。
生き方そのものが、忖度の状態で出来上がっているからです。
忖度し過ぎて、疲弊しているのがエンパスさんの特徴と言っても過言ではない。
基本的に優しいし、周囲への配慮が秀でていますが、それゆえに、余計な問題まで抱え込みやすい、という弱点も抱えています。
他人の問題が自分の中に入ってきているから、論点がずれたり、問題がぐちゃぐちゃになりやすいのです。
エンパスの話しをする時に、時々私が持ち出すのが、アルフレッド・アドラー先生の「課題の分離」という言葉。
アドラー心理学に関しては、好みが分かれるのと、個人的にはあんまり共感出来ない理論もあるので、あまり話題の引き合いに出さないのですが、「課題の分離」に関しては、利用できる観点だと感じています。
エンパスさんは、この課題の分離・・・・要はあなたの問題と私の問題の線引きが出来ていないがゆえに、問題を増やしている訳です。
ほぼ自動的に、起こった問題が自分のほうへ雪崩のごとく入ってきてしまうので、
「それはあなたが自分で何とかすることよ?」
という疑いを持っていないのです。
なので、非常に大事で、何よりも優先すべき考えかたは、
「これは本当に、私が何とかしなくちゃならないの?」
と、いちいち物事に疑いをかけることからスタートします。
私自身もエンパス体質ではありますが、それを何とかしたいと、長いことその問題に取り組んできました。
エネルギーを保護するためのフラワーエッセンスを飲んで、オーラを防御するテクニックを取り入れ、浄化のスキルでクリーニングする。
それでも、入ってきてしまうモノは、入ってきてしまう。
一体どうすればいいのだろう?と。
スキルだけじゃダメなのはわかったけど、その後の対策というか、突破口が掴めない・・・・
そしてある時、アジャシャンティの言葉で、お尻を叩かれたような気がしたのです!
私たちは一人ひとりが自分自身に責任を持っていることを明白にする必要があります。
つまり、あなたが誰か他の人の感じているすべてを感じる必要はないのです。
他の誰かが感じていることは、彼らが感じるべきものです。
あなたはそれにアクセスできるかもしれませんが、しかしだからと言って、それはあなたが経験すべきものだということではないのです。
さらにこの文章は続きます。
ときには、心の底で自分の共感能力に熱中している場合があり、それ自体が問題となりえるのです。
あなたの一部は、人々に起こっていることを感じることが不快だと思うかもしれませんが、またあなたの一部はそれが好きかもしれないのです。
それは誰かのエネルギー状態を盗聴するようなものです。
私たちが無意識にそれを喜ばしいものだと思えば、それはますます起こることでしょう。
もし反対に、私達が実際にそれほど関心を持たずにいればー押しやるでもなく、求めるでもなくー私たちの関心は、それが行くべきふさわしいところへ行くのです。
- アジャシャンティ『あなたの世界の終わり』P145より、一部抜粋
いやもう・・・盗聴するもなにも、そんなつもりはないんだけど・・・・((+_+))と内心思いました。
しかし、エンパスではない人からするとそういう風にも見える事実はあるのだろうし、ある種、そうであるかもしれないな?と自分を顧みてもいいかもしれないのですよね。
この厳しいお言葉に出会ってから、私はエンパスである自分から、もっともっと距離を取りたい!と思うようになりました。
なので仕事でもない人がヒーリング能力を高めることで、エンパス体質を加速させちゃう場合、大前提に戻って、そのヒーリング能力は何のために必要なのか?と考えることが大事になってきます。
(まあ、私の場合は仕事上、リーディング能力を高めなくちゃいけない時もあるので、ONとOFFの切り替えをキッチリすることの意義が大事なんですけど。)
もしこれを読んでいるあなたが、プロのヒーラーではなかった場合、ヒーリング能力が高くなるということは、相手のエネルギー状態もリーディングしやすい状態にもなりますから、そもそも論のところで考え直しが必要になります。
どうしてそんなに能力を高めなくちゃいけないの?という論点から再考することですね。
私はアジャのこの言葉に出会って、今一度自分のエンパス体質について、考え直すようになりました。
もし相手のエネルギーが自分に雪崩れ込んできてしまったとしても、それを自分の中に入れ込むかは、選択できるのではないか?と。
ようやく相手の問題に関して、関心を向け過ぎない選択を取れるようになってきたのです。
無関心にならない程度に、課題の分離をしておくことの大切さ、重要さについて、です。
これが出来ないと、相手に考えさせる、ということが出来なくなってしまうからですね。
これは避けたい自体です。
私は、<他人のエネルギーを取り込んでいるのは、他の誰でもない、自分なんだ。>と本当の意味で理解した時、エンパス体質から距離が取れるようになりました。
そして、その事としっかりと向き合うようになった時、やっと一人でいることの本当の静けさを感じられるようになったんですね。
<どうにもならないと感じていたことは、エンパス体質から脱出することで、大半の片がつく。>ということに。
そして、世界は自分が思っていたより、とても静かだったと、真の意味で理解したのです。
なので、エンパスさんは、エンパス体質を何よりも優先して取り組んだほうがいいと思います。
問題だと思っていたことの半分以上は、あなたが抱えなくていい問題だったと気付くことが出来ますから。
目の前に起こっている些事、これが私の悩みだ!と思っている事柄は、エンパス体質と距離を取ることで、勝手に消えてくれるケースが多々あります。
そのことを、まずしっかり頭に叩き込むことから、初めてみましょう♡
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